営業品目>機械式立体駐車場>機械式立体駐車場の防音・防振・騒音対策工事

機械式立体駐車場
防音・防振 騒音対策

機械式立体駐車場


 マンション、ホテルなどの地下に、機械式駐車場や自走式の立体駐車場を設置すると、その振動、音が上階や隣室の居室に影響し問題となる場合があります。特に、夜間、周囲、室内の暗騒音が低くなる時間帯に使用することが多く、直上階だけでなく固体伝搬音により周囲の部屋に伝搬するため、防振対策が必要不可欠となります。直上階に居室がくるレイアウトの場合は、防振だけでなく、遮音対策が必要となります。また、駐車場内部が反響し騒音レベルが向上したり、エンジン音、扉の開閉を考慮して内部は、壁・天井の吸音構造が必要です。

建物内部に設置する機械式立体駐車場騒音対策のポイント

1.立体駐車機械の防振


 機械振動が建物の構造体(躯体)内を伝搬し(固体伝搬音)、居室の壁・天井・床から音として放射してしまうため、駐車機械の防振が必要となります。機械の支柱基礎、壁・天井振れ止め部分に防振材を設置します。重要なのは、防振とは防振材の撓み量が大きい程性能が上がるため、空車時は満車時より性能が低くなるため、防振設計は、空車時を考慮し設計します。さらに、満車になった時に防振材の許容荷重がオーバーし防振性能が悪化する場合もあるので注意が必要です。また、空車時と満車時の撓みの変位差をできるだけ小さくし、機械への負担を軽減する必要があります。

防振設計・防振工事のポイント

空車時は満車時より性能が低くなる。(防振材の撓み量が大きい程性能が上がる)

防振材の許容荷重がオーバーし防振性能が悪化しないように注意。

空車時と満車時の撓みの変位差をできるだけ小さくし、機械への負担を軽減する。

機械式立体駐車場 防音・防振・騒音対策

立体機械駐車場の防振対策例

機械式立体駐車場の防振対策

*上記仕様は、駐車機械の設置床全体を防振浮き構造とし、空車時の荷重を考慮し、コンクリートの重量を付加した場合です。立体駐車機自体の支柱に、直接、防振材を設置する場合もあります。

2.車路・ターンテーブルの防振

 駐車機械だけに防振工事をしても、車を入れる通路部分の対策をしていなければ、車の通過する振動でクレームが発生する場合もあり、注意が必要です。また、ターンテーブルを設置する場合、機械振動が建物の構造体(躯体)内を伝搬し(固体伝搬音)、居室の壁・天井・床から音として放射してしまうため、ターンテーブルの防振工事も必要となります。

立体駐車場車路の防振対策例

立体駐車場車路の防振対策

3.天井・壁の遮音

 居室、特に寝室が駐車場と隣接する場合は、機械・車の振動による固体伝搬音の防振対策だけでなく、駐車場内で発生する騒音を遮音する必要があります。特に夜間、周囲騒音(暗騒音)が低くなった時や車のエンジン始動音、扉の開閉音に対して考慮する必要があります。

天井遮音対策例

機械式立体駐車場 遮音天井

壁遮音対策例

機械式立体駐車場 遮音壁